iPhoneやAndroid等の携帯電話やタブレット端末向けのweb画面を作成するツールとして注目を集めているjQuery Mobileがついに11月に1.0版をリリースして正式版となりました。
正式版では、画面表示のスピードが大幅に改善されたとのこと。またカスタマイズしたデザインを簡単に作成するためのツールも公開されました。
「既存サイトのスマホ対応」というのが、今年は様々なところで聞かれた話題でしたが、jQuery Mobileはその課題を簡単にクリアできるツールとして初期のβ版のころから注目を集めていました。(弊社の既存サイトのスマホ対応のためにも、いろいろと研究というか、活用させていただいておりました)
AdobeのDreamweaverCS5.5が、html5およびcss3対応、さらにはβ版のjQuery Mobile対応ということでCS5からマイナー(?)ヴァージョンアップで発表されたのも今年の春でした。
jQuery Mobileの正式版のリリースで、既存サイトのスマホ対応がさらに促進されそうです。
既存サイトのスマホ対応を考える場合に、PC向けの画面をベースにするか、フィーチャーフォン向けの画面をベースにするかは、様々意見があるようですが、シンプルな作りで、開発のスピードを優先するならば、フィーチャーフォン向け画面をベースにした方が、やはり良さそうです。
またスマホ版を利用するユーザーの多くが、それまでフィーチャーホンで利用してきた既存ユーザーであるのであれば、UIを大きく変更せず、スムーズに移行して利用してもらうことにもメリットがありそうです。
そして、実際にスマホ版サイトを作成し、テストをして公開して実感することとして、概ねjQuery Mobileの機能に感謝しつつ、やはりAJAXの機能などに不安があることや、閲覧する環境(スマホで利用するブラウザの種別や設定)によって完全に同じ動作をしてくれるのかが不安な点があることも、実運用上は無視できません。
十分な開発期間と、多種多様な環境を用意して十分にテストができるなら、使える限りの機能を使いまわし、フィーチャーホンではとても実現できない高機能なUIを実現するというトライも考えられますが、まずは既存サイトのスマホ対応ということであれば。。。やはりこういう判断になるのかなーと。
以上、ひとりごとでした。